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思いをはせる自由と電波系 もしくは風浦可符香
何事も、ものすごく暗いとらえ方をする人って、
かならずいると思うんだけれど、
それとは逆に明るくポジティブすぎるのも、
もうほとんど電波系に近くなっちゃって理解しがたい…のかも。
とくに具体的になにかがあったわけじゃなくて、
いま思いだしたように聞いている曲の歌詞を、
曲から分けて「読んじゃう」とそんな風にも思ったり。
1995年の1月リリースの、
西脇唯というシンガーソングライターの曲、
「思いをはせることだけは自由」。
アップテンポでメリハリの利いたアレンジに惑わされると、
スルーしがちなんだけれど…実は!?
以下、西脇唯作詞の歌詞の一部を引用。
「あなたを愛してよかったなんて
一人きりでもいつか言えるかな
今 思いをはせることだけは自由
あふれるあなたを見ている」
あきらかなのは女性目線の失恋ソングだということですが、
はじまりは、かなり前向きだと思われますよね。
ところがこのすぐ後…
「頭を軽く壁にぶつけながら
このまま倒れてしまわないかなと思う
そばにいたい ただ会いたい 眠れない…
泣き出しそうな瞳
まばたきではぐらかす」
あれ!?、ここでいきなり、
私にはヒロインが前向きなのか後ろ向きなのか、
曲を10年以上聞いているのにいまだにわからなくなります。
そして、ぼそっとこう続くのです。
「夜更けまで消えない「明かり」たち
みんな誰かをそっと待ってる」
えーと、そこで「みんな」まで巻きこんでいいのかな!?
夜中起きている人は、誰かを待っている人だけじゃないぞう。
もしかして、頭をぶつけすぎちゃったんじゃないかなぁ。
そして唐突に曲が展開して結論にもっていかれます。
「どこかで憎んで そしてゆるして
楽しい二人だけが見えてくる
今 思いをはせることだけは自由
夜明けがまぶしく 帯になる」
「さよならをぐっと抱きしめながら
まだ大丈夫だよと 胸をはる
今 思いをはせることだけは自由
あふれるあなたを見ている」
こ〜れ〜は〜、脳内変換!?
私だって好きで西脇唯は10年以上聞いているんですから、
相当なもんなんですが、
感じ方次第では、かなりアブナイ系ともとれるのが、
この曲の歌詞の奥深さ…なのかも。
西脇唯という人は、ご自分で曲も作るので、
かさねてメロディーの魔力ってあるよなぁと思うのでした。
ちなみに他にも凄いフレーズの歌詞があって…
「諦めながら笑う明日を 欲しいなんて思わない
ただまっすぐに あなたへ続く想いなら苦しんでもいい
はるか遠くに 離れていても愛することはやめない
どんなに涙止まらなくても 覚悟を削ったりしない」
西脇唯/愛することはやめない
これはどう逆立ちしても、
私には書けない歌詞だと鮮烈に思ったものでした。
覚悟を削ったりしない…なんてフレーズはでてこないもの。
ところで、最初の「思いをはせることだけは自由」の話に戻りますが、
この曲は1995年当時、「東京アカデミー」という、
資格をとるための学校のCMソングでした。
サビのフレーズのど真ん中「思いをはせることだけは自由」しか、
まったく意味が合ってないじゃん(笑)。
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