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十番稲荷神社

東京では、麻布十番という商店街はそれなりに有名ですが、
地方からの視点で捉えた感覚で考えると、
純粋な商業地とも、
住宅地の商店街ともつかぬ不思議な場所。
そして昼の街とも夜の街とも言い切れぬ、
かなり変わった場所だともいえると思います。
その麻布十番の商店街からは、
大通りを隔てたところにある地元の名前を冠した神社。
狭いところに新しい社がそびえています。
お参りをしてみて、あれっ??と思ったのが、
稲荷なのに狐がいなくて、狛犬なこと。
これはもう気になってしかたがない。
帰宅してから軽くその歴史を調べてみました。
この神社は、
先の戦争で消失した二つの神社を移転、合併したもの。
八咫の神鏡をまつった竹長稲荷神社と、
青柳稲荷と呼ばれていて末広稲荷と名称がかわり、
最終的に末広神社となった二つの社です。
これでは、この時点で相当混乱してしまいます。
つまり正確な来歴は、戦後からしかないということですよね。
さらにややこしいことに、
こちらで売られているお守りのモチーフは…
なんと!、カエルなんです。
麻布には麻布七不思議というものがあり、
その不思議の一つが水を吹き出して、
火事から街を守ったガマガエルの伝説。
(正確にはとある武家屋敷を、ですが。)
そんなわけで、
カエルのお守りが売られているわけなんですが、
こうなると、この神社、
何をまつっているのかまったくわかりません(笑)。
さらには七福神の宝船までまつっていますので。
一応、祭神は倉稲魂命、日本武尊、市杵島姫命、
田心姫命、湍津姫命となっていますが、
あとづけのものもありそうです。
こうしたことが、日本の神社の現実ではあるのです。
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