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こうべをたれて
人間いくつになっても、
素直になってこうべをたれることは大事です。
何かに感銘を受ける感覚を失うと、
独善に陥りやすくなります。
けれども、エモーショナルなものはそれ自体に魔力があります。
ですから、その感動をも検証することをしないと、
落とし穴になることもあるんだと思います。
つい先日、祖父の法事での出来事。
うちの墓があるお寺の住職は、
人柄は悪くないのですが、
とにかくお話が面白くもありがたくもないのが欠点。
しかも、毎回まるでおんなじ話しかなさらない…。
そんな住職が、
最近たまたま聴いた曲にえらく感銘を受けたそうな。
「千の風になって」
これだけ巷でかかっていたら、耳にする機会も多いでしょう。
個人的な趣味で、お寺の住職がこの曲を好きでもいいんです。
でもね!!、
それを法事の説話に『いいものだ』と取り込むのは、
いかがなものか。
それは宗教者としてはまずいことなんだと思うんですよね。
「私のお墓の前で泣かないでください
そこに私はいません眠ってなんかいません
私のお墓の前で泣かないでください
そこに私はいません死んでなんかいません」
(千の風になって・歌詞より抜粋)
ほ、法事、全否定じゃないのか(笑)。
さらにダメ押しで、
住職は私たちのまえで一曲まるまる歌ってくださいました。
私たちはこうべをたれて、
どうしたらいいかわからなかったとさ。
ところで、この一件とは別に、
私はなぜかもともと、この曲が生理的に嫌いなんですけどね。
不思議なことに実家の者もそうだったりするのは、
そこに何かがきっとあるんでしょう。
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