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オムライス デミソース (ランチタイム) @ 麻布食堂(西麻布)

私にとっては幸運なことに、
家の人が食費にウエイトをおく価値観をもっていたため、
小さい頃から色々と豊富な食体験をつむことができました。
反面、それだけ食事には興味のあったはずの家の人が、
まったく食べないし作りもしないがために、
大きくなるまで、 口にすることがなかったものもいっぱいあります。
やはり、どこかで、
プラスマイナスのバランスはとれているものなのですね。
私が大学生になるまで口にすることがなかったものの一つが、
この「オムライス」でした。
家ではチキンライスもオムレツも出てきたのに、
これが食卓にのぼった記憶はまったくありません。
なんでだったんだろうか、不思議な話です。
たぶん、技量的にはできたはずだし、
面倒なわけではなかったはずなのですが。
そんなわけで、20歳をこえてからの私のオムライスデビューが、
この麻布食堂でした。
あまりにも鮮烈な記憶なために、
いまだに誰と食べたかまで覚えています(笑)。
もう20年近く前の話なのにねぇ。
なんで、鮮烈な記憶だったのかというと、
正直、よくわからなかったんですよね。
オムライスの味というものが。
チキンライス+オムレツとも、また違うし。
なんせ、まったくはじめての体験だったものですから。
でも、答えははっきりしているのです。
約20年後のいまも、こうして食べにいっていること。
それがすべてではないでしょうか。
はじめて食べたのが、この麻布食堂で幸いだったと思います。
手のかかったチキンライスの具は、
鶏の胸肉を筆頭に細かく丁寧に刻まれており、
ひきしまったオトナの味のケチャップライスとなっています。
それを半熟過ぎない適度の固さのオムレツでくるんでいますから、
3種類あるソースのなかでも、
デミグラスソースがいちばん似つかわしい組合せな気がします。
(他はケチャップソース、ホワイトソース)
オムライスのスタイルにも色々ありますが、
私はシンプルなほうが好きなのです。
チーズとか、海鮮はいまいち合わないように感じますし、
あと、トロトロ卵がかならずしもいいとは思えないのです。
そう、それ以来、随分とあちこち食べ歩きましたともさ。
それでも、原点として、
この麻布食堂には戻ってきてしまうのです。
食とは体験そのものなんだと思うのは、まさにこういう瞬間。
ランチタイムのオムライスは945円、
ただし写真は大盛りですから1,155円となります。
麻布という場所柄、やや高めですが、それだけの価値はあります。
なお、5/26(土)をもちまして、
ビルの建て直しのために1年間の閉店となります。
味わうならいまのうちですよ〜。
女性の一人客でも安心して立ち寄れる空間なので、ぜひ。
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