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キッフェル @ アマンド六本木店(六本木)


いまとなっては、美味しいお菓子は巷にたくさんあり、
新しいものを追いかけてゆく価値観もあると思いますが、
慣れ親しんだ変わらない味も大切にしたいもの。
そんなわけで、あの「アマンド」の焼菓子キッフェルです。
アマンドは、ピンク色のコーポレートカラーで有名で、
とくに六本木で遊んでいた人にとっては、
交差点の角にあるために重要なランドマークだったはず。
私でさえ、アマンド前で、
待ち合わせをしたことがありますものね。
でも、中に入ったり、
そこでお茶をしたことがない人が多いのも事実でしょう。
アマンドは、戦後間もない昭和21年の創業で、
洋菓子と喫茶の歴史にはかかせない店の一つです。
日本で最初におしぼりをだしたのが、
アマンドの喫茶部だと言われています。
とはいえ、いい意味でも悪い意味でも旧態依然なのは、
もったいなくもあるんですがねぇ。
それはともかくも、
私の家は、自前で焼菓子をよく作っていましたが、
このお菓子はひっきりなしに買っていました。
思えば、家のみんなも好きだったんでしょう。
それほどまでに万人向けの思った通りの味なのかも。
キッフェルはその名の通り「角(つの)」をかたどった意匠。
同じ形のクッキー地のあいだには、
わかるかわからないかくらいのあっさり味の、
コーヒー味のバタークリームをサンドしてあり、
角の左右の先端部分を、
チョコレートでコーティングしたシンプルな作りです。
いまやコンビニやスーパーの、
普及価格帯のお菓子はバクハツ的に進化していますから、
価値のつけ方の難しい位置にあると思いますが、
細い道筋だとしても続けて欲しいお菓子なのです。
アマンドのキッフェルは、一つ110円。
たまには思いだしたい、
焼菓子の基本形そのものの味といえます。
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