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隠れた名作、白ヒゲ
機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)の長い人気には、
正直驚かされる面があります。
どんなに人気があったアニメ作品も、
それまでのものは続編以降失速していきましたから、
ある意味、アニメ界でも唯一の希有な存在です。
(宇宙戦艦ヤマトや科学忍者隊ガッチャマンの人気が、
どこに行っちゃったのか考えるとわかりやすいかも。)
さて、ガンダムの物語と言えば、
富野由悠季総監督のもとに製作された、
アムロやシャアを核にした、
ひとつづきのお話になっている作品と、
富野氏はタッチしていないけれども、
その一連の話の外伝的な作品群、
そして、富野氏がかかわっていない新しい人たちの作品と、
3つの流れがあると思います。
最初の例が、
機動戦士ガンダムー機動戦士Zガンダムー機動戦士ガンダムZZ、
そして、逆襲のシャアー閃光のハサウェイの流れ。
F91や、Vガンダムもこの流れに入ります。
2番目の例はありすぎですが、
ポケットの中の戦争や、機動戦士ガンダム第08MS小隊、
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYなんかが該当。
3番目は、いまや平成ガンダムのスタンダード、
SEEDやSEED DESTINYなどがあたると思いますが、
こういった作品への架け橋になった、
新機動戦記ガンダムWは忘れてはいけませんよね。
ですから、ガンダムワールドでは、
話が直接つながるものと、
つながらないものがあるわけなんですが、
そこを強引にとりもった作品が一つだけあったりします。
それが、1999年にオンエアされていた幻の直系ガンダム、
「ターン∀ガンダム」でしょう。
ターン∀(たーんえーと読む)は、富野由悠季総監督のもと、
すべてのガンダム世界を内包するという、
とんでもないオチを世界観に内包した物語で、
視聴率や興行的には不発気味の不遇な作品でした。
ですが、いま見ると新たな発見はたくさんありそうです。
産業革命直後の英国と、
開拓時代のアメリカをミックスしたような舞台で、
世界名作劇場のようなキャラデザインの人物が、
牧歌的な物語と野心ある人間の業を繰り広げる様は、
かなり見応えがあると思います。
9.11以前に、ここまでやったのはある意味先鋭的。
メカ的には、ブレードランナーなどで評価されたデザイナー、
シド・ミードの手になるガンダムがあまりに異色過ぎ、
白ヒゲとか、やかんとか揶揄されていて、
現在でも立体化の人気が薄いところですが、
最近の作品のエウレカセブンや、
コードギアスに結実しているデザインラインを見ると、
あながち間違いじゃなかった気がするんです(笑)。
そんなわけで、不遇のガンダムが満を持して、
DVD-BOXでの登場。
∀ガンダムMEMORIAL BOX 全2巻(初回限定生産)。
すでに単体リリースはされていましたが、
一気に揃えるには、かなり得になったように感じます。
前半のBOX1が4月25日、後半が6月22日のリリース。
値段はそれぞれ31,500円の模様ですが、
実際には合わせて50,000円くらいでなんとかなりそうです。
それにしても、なにからなにまで異色作で、
主題歌が西城秀樹だったのにはかなりブッッ飛びましたっけ。
でも、全50話を通してクオリティーは総じて高く、
主人公、ロラン・セアックを演じた朴路美の、
ひたむきな芝居がその後の活躍を予見しています。
個人的にはグエン・サード・ラインフォードがお気に入り。
ああ、やっぱりという声が聞えそうですが…。
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