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名前のもつ重み〜渋谷公会堂

2006 - 06/19 [Mon] - 21:32

名前は、その真実の姿をあらわしているものですが、
目先のことだけにとらわれると、
文化の形を見失うことにつながるかもしれません。

東京都渋谷区は19日、ロックの殿堂・渋谷公会堂に、
企業名などを冠することができる命名権(ネーミングライツ)を
導入することを発表しました。
契約期間は5年で、契約金額は年間5,000万円以上。

つまり、最悪な事態に陥ると、
5年のうちにコロコロ名称がかわりかねないということ。
最近は急速に傾く企業が多いですから、
大手といえど安心できません。

そうでなくても新施設がたくさんできてくる中、
長い目で見ると、
逆に知名度を下げることにはならないでしょうか。

企業名などを冠した命名権が、
売買されるようになったのは2000年前後からのこと。
すでに、味の素スタジアム、日産スタジアム、
フルキャストスタジアム宮城、インボイスSEIBUドーム、
福岡Yahoo!Japanドームなどがありますが、
広告のベースとしては渋谷公会堂とは規模が大きく違います。
万単位の客がきて、
100万単位のテレビ露出があるスタジアムと、
2,000人のキャパシティーのホールとでは、
考え方が同じでいいはずがありません。

日本で命名権が急速にビジネス化したうらには、
赤字の公共施設の管理運営費を、
埋め合わせる手段のひとつとして導入されている部分が
大きいように思えます。
ですが、本当は命名権以前に運営を黒字化するほうが大事。
そのことをおろそかにすると、
長い目での累積赤字はまったく減らないことでしょう。
渋谷公会堂自体は赤字ってことはないでしょうけどね。

この一件でいちばん喜んでいるのは、
地図をだしているメーカーかもしれません。
新しいビルが建って地図が書き変わるのは、
どことなく喜ばしくていいですが、
角の銀行の名前は変わるは、
スタジアムやホールの名前が変わるはでは、
なかなかせわしない世の中だといわざるをえませんよね。

さて、渦中の渋谷公会堂は、
リニューアルオープンする10月1日から、
新名称に変わるそうですけれども、
どこの企業が火中の栗を拾うのやら。
だって、渋公(渋谷公会堂の愛称)は渋公じゃん…。

風が吹けば。。。

看板屋も儲かる(笑)
銀行なんてここ数年でどんだけ変わったことでしょう。

少し違うかも知れないけど、長年慣れ親しんだ地名も
学校名も合併や再開発によってどんどん変化していってますし。

時代の流れはお金の流れに通じるんでしょうかね。
それだけしかないとしたら淋しい限りです。

あ、看板屋ももうかりますね。
地名も同じことがいえるのですが、
文化としての名称というものに、
私たちは鈍感になってしまったようです。

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