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名前のもつ重み〜渋谷公会堂
名前は、その真実の姿をあらわしているものですが、
目先のことだけにとらわれると、
文化の形を見失うことにつながるかもしれません。
東京都渋谷区は19日、ロックの殿堂・渋谷公会堂に、
企業名などを冠することができる命名権(ネーミングライツ)を
導入することを発表しました。
契約期間は5年で、契約金額は年間5,000万円以上。
つまり、最悪な事態に陥ると、
5年のうちにコロコロ名称がかわりかねないということ。
最近は急速に傾く企業が多いですから、
大手といえど安心できません。
そうでなくても新施設がたくさんできてくる中、
長い目で見ると、
逆に知名度を下げることにはならないでしょうか。
企業名などを冠した命名権が、
売買されるようになったのは2000年前後からのこと。
すでに、味の素スタジアム、日産スタジアム、
フルキャストスタジアム宮城、インボイスSEIBUドーム、
福岡Yahoo!Japanドームなどがありますが、
広告のベースとしては渋谷公会堂とは規模が大きく違います。
万単位の客がきて、
100万単位のテレビ露出があるスタジアムと、
2,000人のキャパシティーのホールとでは、
考え方が同じでいいはずがありません。
日本で命名権が急速にビジネス化したうらには、
赤字の公共施設の管理運営費を、
埋め合わせる手段のひとつとして導入されている部分が
大きいように思えます。
ですが、本当は命名権以前に運営を黒字化するほうが大事。
そのことをおろそかにすると、
長い目での累積赤字はまったく減らないことでしょう。
渋谷公会堂自体は赤字ってことはないでしょうけどね。
この一件でいちばん喜んでいるのは、
地図をだしているメーカーかもしれません。
新しいビルが建って地図が書き変わるのは、
どことなく喜ばしくていいですが、
角の銀行の名前は変わるは、
スタジアムやホールの名前が変わるはでは、
なかなかせわしない世の中だといわざるをえませんよね。
さて、渦中の渋谷公会堂は、
リニューアルオープンする10月1日から、
新名称に変わるそうですけれども、
どこの企業が火中の栗を拾うのやら。
だって、渋公(渋谷公会堂の愛称)は渋公じゃん…。
風が吹けば。。。
地名も同じことがいえるのですが、
文化としての名称というものに、
私たちは鈍感になってしまったようです。
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銀行なんてここ数年でどんだけ変わったことでしょう。
少し違うかも知れないけど、長年慣れ親しんだ地名も
学校名も合併や再開発によってどんどん変化していってますし。
時代の流れはお金の流れに通じるんでしょうかね。
それだけしかないとしたら淋しい限りです。