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ゴールデンスランバー




伊坂幸太郎さん原作のゴールデンスランバー(A MEMORY)の映画化。
ある日突然、学生時代の旧友に数年ぶりに呼び出されたと思ったら、
あれよあれよという間に総理大臣の暗殺犯に仕立てられ、
公権力に執拗に追われることになった青年の物語。
テレビ的な娯楽活劇を期待していくと、
タッチは軽妙ながらもちょっと違って、
もっと「生きる」という本質的なことについて考えさせられる映画。
わかりやすい『勧善懲悪』モノではないところがあるので、
人間のダークさや曖昧さを認められない、
極端に強い潔癖な正義感をもつ人にはつらいかもだけど、
私にはお気に入り映画作品が一本増えました。
ただし、原作本は未読なのでそちらとの対比はわかりません。

なぜかクヒオ大佐に続き、
またしても堺雅人さん主演の映画でしたが、
堺さん演じる青柳雅春という宅配ドライバーは、
もどかしいながらもついつい応援したくなるキャラクター。
彼の運命は、どうかご自分の目で見届けていただきたいと思います。
公開中だからくわしくは書かないけれど、
生きるために彼が最後に選んだ決断を、
自分自身が行動としてとれるだろうかと思うと、
考えこんでしまう自分がどこかにいるのも事実なのでした。

学生時代に積み残した想い、忘れられない出来事がある人には、
自分自身にも思い当たるような「あの頃」の回想シーンに、
ホロリとさせられることが多いと思います。
そこには、人は自分だけで生きているわけではなく、
信じてくれる人がどこかにいることを思い出そうよという、
強い、強い、メッセージがあるのではないでしょうか。

あとね、どういうわけか…なぜか竹内結子さんが演じる、
樋口晴子に感情移入して観ていたようです(笑)。
この樋口晴子は主人公・青柳の学生時代の元カノなんだけれど、
もうとっくに別の人に嫁いで、娘もいるのだけれど、
青柳のためにがんばっちゃうわけで。
それも、「もう、なにやってんのよ!」みたいな感じで。
なんだろう、共感ポイントはそこだったのでした。
「もう~~~~。」
最後のエレベーターのシーンの竹内さんの表情で泣けました、私は。

てか、もしも私がいきなり総理大臣を周囲の人間ごと吹き飛ばした、
爆殺犯人として指名手配されたら、
どれくらいの友人が信じてくれるのだろうと思うと、怖いよね。
ほら、どっかでそういうことやらかしても、
不思議じゃないイメージがあるじゃない。イメージ。イメージが。
私の本棚とかマスコミに見られたら、確実にヤバいもん。
だから、青柳の「俺は犯人じゃない」というメッセージに、
晴子が「だと思った」とストレートに信じてくれたやりとりには、
心からジーンとするのでした。
私の場合、元カノがシンプルに信じてくれるものなのだろうか???

きっと、、、信じてくれたとするならば、
「あなたは主義のために人殺しはするかもしれないけれど、
周囲の人まで巻込むやり方はしないと思う…」
みたいなメンドクサイ信じられ方をするような気がするのです。
それはそれでなんだか…。
そりゃあ、あれだよね。
晴子と同じくらいに濱田岳くん演じる謎の人物、
「黒いパーカーの男」にひかれてしまうんだもん。
どこかに闇に近い要素が自分にはあるんだと自覚はあるからね。
彼みたいなああいう『趣味』は、たぶんないと思うんだけれどもさ。
あ、ここは笑うところだから、シャレにならんと困るんだから(爆)。
びっくりされても困るんだからね。
びっくりした?

ともかくも、ゴールデンスランバー。
最初から色々な伏線が張り巡らせてあるので、注意力も試されます。
サクマ製菓のいちごみるくが食べたくなったヒト、よく観ていましたね。
ドリームキャストで遊んでいる!と思ったヒト、
あなたはゲームマニア過ぎですから、ご注意を。
ゴールデンスランバーというタイトルは、
もちろんビートルズの曲からとられていますが、
それがどういう意味を持つかも、どうかご自身でお確かめください。

楽しいとか面白いという表現はしませんが、お勧めできる映画です。
特筆すべきなのは、出てくる女性の輝けるたくましさ!
晴子はもちろんのこと、どの女性も強い強い!!!
彼女たちを見ているだけでも元気になれる気がします。
それなりにはつっこみどころもありますし、
(おそらく)映画の公開版だけではわからない点もありましたけどね…。
さらに仙台市内に縁がある人には、
仙台オールロケなので評価は3割増しだと思われます。
ロケで大変な目にあった方もいらっしゃったようですが…。

もう一言、音楽を担当した斉藤和義さんの、
作品とのマッチングは凄いものでしたが、
なかでもエンディングで流れる斉藤和義さんの曲、
「幸福な朝食 退屈な夕食」(新録)がとても胸を打ちました。
あまりにもそこにハマっていて。 せっちゃんサイコー。

 「今歩いているこの道が いつか懐かしくなればいい
  今歩いているこの道は いつか懐かしくなるだろう
  その時は是非君が隣に その時も是非君の隣に
  とても嬉しい お願いします 僕は嬉しい どうかよろしく」

生きるということは、そういうことなんだよね。
今歩いているこの道が、いつか懐かしくなるはずだ。





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MAYA

  • Author:MAYA
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    生息地・東京空ノ下
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    ユキンコアキラ
    チキンライス
    崎陽軒のシウマイ
    秋山奈々
    声優
    Sauternes

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    元々はリアル環境に諸事情をかかえていたときに気分転換で匿名ではじめた個人的な日記ブログでした。MAYAというのは中学以来の一部でのニックネームですから、おわかりの人にはすでに誰だかわかっていたはず。もう、実名にしてもよくなったのだけれど、ネットでの交流がはじまっていた方もおり、複雑怪奇なことになりそうだったのでこのブログDARK HEAVENでのハンドルはMAYAで通すことにしました。プロフィールにあるようなよくわからないシュミの性別不詳、年齢不詳の「キャラ」として楽しんでもらえれば幸いです。時々、性別や年齢がわかる発言をしているのは愛嬌ということで。リンクやトラックバックはご自由にどうぞ。拍手は泣いて喜びます。こんなのでよければ仲良くしてね。
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