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メアリー・ブレア展 @ 東京都現代美術館(清澄白河)




私がはじめて映画館で観た映画は、
幼稚園の行事として連れて行かれた「ふしぎの国のアリス」でした。
もちろんディズニー映画の『あのアリス』です。
当然、リバイバル上映だからね(オリジナルは1951年)。
いくらなんでも、そんなに歳じゃないから(笑)。
元々、不可思議なものにひかれるタチだったために、
よくわからないストーリー進行やコトバのやり取り、
現在の感覚ではかなりどぎつい描写などに、
あっという間に魅了されたのは言うまでもありませんが、
それはあの独特のビビッドな色彩感覚が影響していたと思っています。

その「ふしぎの国のアリス」で色彩設計を担当したのが、
このメアリー・ブレアさん。
私自身がどこか根底で画家くずれなので、
どういう感覚であの配色が出てくるのかとても興味があったのです。
だから気にはしていたイベントだったのですが、
10月5日の会期終了前にすべりこみました。
それにしても、平日だというのになんだ!!、この混雑は。

正確にこの展覧会を評すると、
メアリー・ブレアとher friends展ともいうべきもので、
実際には彼女の手ではない展示物が結構多いです。
それでも、どれもが彼女の私生活や仕事に関わるものなので、
対比としてメアリ・ブレアの思惑が強く浮かびあがってきます。
やっぱりね、若いときから非凡な人は非凡だと思う。圧倒的に。
基礎のデッサンからして、もう違うもん。
そのあたり、タメイキ。
彼女は本来は芸術家志向で、
不況の世情が商業アニメの道を選択させるわけなのだけれど、
違う道を歩んだ世界の方ものぞいてみたい気がするのです。

背景の色調の明度や色数を落として主題を浮かびあがらせるというのは、
誰だって考えつくところだと思うのだけれど、
暖色と寒色を併用して破綻しないバランス感覚は、
他に成立している人があまり浮かばないんだよね。

さすがにディズニーのアーティストにはくわしくなかったので、
ふしぎの国のアリス以外でも、
シンデレラ(1950年)や、
ピーター・パン(1953年)にタッチしているのを知って驚き。
他にもディズニーランドの大好きなアトラクション、
イッツ・ア・スモールワールドの大元のコンセプトは彼女の仕事なんじゃん。
さらに「ちいさな家」という小品アニメの大事なところも彼女かっ!!
自分の好きな物のなかにあった、思わぬ宝物を見つけた気分です。

それにしても、驚くべきほど女性客ばかりの展覧会でした。
途中、私服の共学の高校生(大学生?)らしき団体さんが大挙襲来しまして、
場内激混みになったとき以外は、ほとんどが女性客。
なんだろう、何がそこまで社会現象的になる要素があるのだろう。
彼女の残したコトバ、
「私は3つの仕事をした。
 妻であり、母であり、そして、プロのアーティストだった。」
そのあたりに手がかりがあるのかな?
そうそう、場内で同じ時間帯に作品を見ていた高校生の女の子たちの、
飾らないコトバがとても印象的でした。「すっげー」「シンデレラキレイ~」。
私は時代を超えて普遍的なものはあると信じているので。
でも、その後のその子たちのコトバには吹き出しそうになりましたが。
「わ~『超シンデレラ』~」(爆)。

この内容で、1,100円は価値ある値段だと思います。
あと数日ですが、こういうものがお好きな方はぜひ足を運んでみてくださいな。
私は大満足でありました。
ただし、う~ん。
どうなんだろう。
最晩年の作品は私は好きじゃないかも。
円熟した形で迎えた最晩年というより、
葛藤や悩みへの衝動を強く感じるのだよね、私には。
最期までアーティストであったといえば、その通りなんだけれど、
後期の仕事は思った通りではなかったのかもしれないという印象を、
どこかに嗅ぎ取ってしまうのです。



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    ・料理

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    Sauternes

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    元々はリアル環境に諸事情をかかえていたときに気分転換で匿名ではじめた個人的な日記ブログでした。MAYAというのは中学以来の一部でのニックネームですから、おわかりの人にはすでに誰だかわかっていたはず。もう、実名にしてもよくなったのだけれど、ネットでの交流がはじまっていた方もおり、複雑怪奇なことになりそうだったのでこのブログDARK HEAVENでのハンドルはMAYAで通すことにしました。プロフィールにあるようなよくわからないシュミの性別不詳、年齢不詳の「キャラ」として楽しんでもらえれば幸いです。時々、性別や年齢がわかる発言をしているのは愛嬌ということで。リンクやトラックバックはご自由にどうぞ。拍手は泣いて喜びます。こんなのでよければ仲良くしてね。
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