| トップページ > 200606 | ||||
ジャーナリスト宣言という欺瞞
最近言われはじめた話でもないのですが、
過剰な報道それ自体が、
社会不安やつぎの犯罪を生んでいる面はあると思います。
ジャーナリズムは、
それでも事実だからという理由だけで、
書こうとするのかもしれませんが、
報道が毒になっているのは、
書き手に知性や教養はあっても、
品性が欠けていることのほうが多いからではないでしょうか。
最近、朝日新聞が「ジャーナリスト宣言」という、
自社宣伝のキャンペーンを展開していますが、
これに果てなき居心地の悪さを感じてしまいます。
それは、あの村上世彰氏が逮捕前の会見で言った、
「プロ中のプロ」という発言と限りなくダブるのです。
本当のプロは自分のことをプロ中のプロとは言いません。
それは、他者が評して言うことなのです。
朝日新聞のコピーは、
「私たちは信じている、コトバの力を」と述べていますが、
それは、自分たちが書くことで人の心を動かせる、
自分たちが書くことに耳を貸すことが正しい、
そんな傲慢な思想が根底にあるように聞こえます。
そしてまた、ジャーナリストたるべきであるというのは、
報道する側の人間がうちに秘めるもので、
結果として受け手の我々が評するものです。
その点を看板にするということは、
品のないことだと言わざるをえません。
今回は、たまたま朝日新聞の広告が気になっただけで、
この大新聞社を嫌っているということではありません。
私たちがなにかについて考えるとき、
そこにはマスコミからの情報というものが、
大きなウエイトを占めています。
ですが、それを送り出すほうも生身のふつうの人間なのです。
そんな、ふつうの人間が、
多くの人心を動かせると思って書いた情報。
受け手が、そこを意識しない限り、
知らないうちに何かに加担させられることがあるでしょう。
そんなことを危惧しているのです。
名前のもつ重み〜渋谷公会堂
名前は、その真実の姿をあらわしているものですが、
目先のことだけにとらわれると、
文化の形を見失うことにつながるかもしれません。
東京都渋谷区は19日、ロックの殿堂・渋谷公会堂に、
企業名などを冠することができる命名権(ネーミングライツ)を
導入することを発表しました。
契約期間は5年で、契約金額は年間5,000万円以上。
つまり、最悪な事態に陥ると、
5年のうちにコロコロ名称がかわりかねないということ。
最近は急速に傾く企業が多いですから、
大手といえど安心できません。
そうでなくても新施設がたくさんできてくる中、
長い目で見ると、
逆に知名度を下げることにはならないでしょうか。
企業名などを冠した命名権が、
売買されるようになったのは2000年前後からのこと。
すでに、味の素スタジアム、日産スタジアム、
フルキャストスタジアム宮城、インボイスSEIBUドーム、
福岡Yahoo!Japanドームなどがありますが、
広告のベースとしては渋谷公会堂とは規模が大きく違います。
万単位の客がきて、
100万単位のテレビ露出があるスタジアムと、
2,000人のキャパシティーのホールとでは、
考え方が同じでいいはずがありません。
日本で命名権が急速にビジネス化したうらには、
赤字の公共施設の管理運営費を、
埋め合わせる手段のひとつとして導入されている部分が
大きいように思えます。
ですが、本当は命名権以前に運営を黒字化するほうが大事。
そのことをおろそかにすると、
長い目での累積赤字はまったく減らないことでしょう。
渋谷公会堂自体は赤字ってことはないでしょうけどね。
この一件でいちばん喜んでいるのは、
地図をだしているメーカーかもしれません。
新しいビルが建って地図が書き変わるのは、
どことなく喜ばしくていいですが、
角の銀行の名前は変わるは、
スタジアムやホールの名前が変わるはでは、
なかなかせわしない世の中だといわざるをえませんよね。
さて、渦中の渋谷公会堂は、
リニューアルオープンする10月1日から、
新名称に変わるそうですけれども、
どこの企業が火中の栗を拾うのやら。
だって、渋公(渋谷公会堂の愛称)は渋公じゃん…。
【日常の狂気】
徳島県のとある小学校に対して、
PTA主催の球技大会を中止しないと
子どもたちを殺すとの脅迫文を送ったとして、
この小学校に通う児童の母親が逮捕されたのだそうです。
その脅迫の動機というのが、
「子どもが狙われる事件があちこちで起きているのに、
球技大会なんかしている場合じゃないと思った…」
とのことでした。
基本的に自分の子どもが心配だったのでしょうが、
この考え方では日常生活に支障が出てくる気がします。
だいいち、自分が子どもたちを怖がらせては、
本末転倒だと思わなかったのでしょうか。
もし、大会が危ないと思うなら、
いちばん簡単な危険回避の方法は、
休ませればいいだけの話なのですから。
この動機の証言が確実なものとの仮定での話になりますが、
最近、目的と手段がちぐはぐになっている事例が、
日常を浸食している気がします。
現世は夢、夜の夢こそまこと。
そこには厳然たる境界線があるはずなのですが、
境界がぼやけるとともに、
自我と他者の接点がぼやけているのが、
現代の病理の一端のようです。
※現時点でのいくつかのニュースからの見解です。
新しい情報がでた時点で、
見解が変わることもあると思います。
その点はご了承ください。
なんかいろいろと引っかかっているので。
70/107
どうも私の友人関係には、
飲食関係に従事している人間の率が、
ふつうより多いみたいです。
べつに飲食の人間の中だけから、
友達探しているわけじゃないんだけれども…。
だいたい私だって飲食業じゃないし(笑)。
それはともかく、
飲食関係者のお友達には、
梅雨の訪れとともに、
怖い季節がやって参りました。
そうです。食中毒の季節の到来です。
この3日、東京新宿のパークハイアット東京では、
披露宴の食事が原因で107人の出席者中70人が、
食中毒の症状を起こしたそうです。
幸いなことに入院するほどひどかった方は、
いらっしゃらなかったそうですが、
ホテルの宴会部は6日間営業停止に…。
これを読んでおられる飲食の皆様は、
とくにお気をつけくださいまし。
もっとも、
食中毒は何もこの時期だけのものではなく、
年中気をつけてもらわないと困るものですし、
家庭でも気をつけないといけないことは、
同じことなんですけどね。
ま、じつは食中毒の話は前振りみたいなものでして、
この披露宴で結婚披露したご夫婦はお気の毒に…。
一生言われるだろうなぁといらぬ心配をしていますが、
本来、人に集まってもらうということは、
大きな責任があるということなんですよね。
そしてまた、食中毒にならなかった37人は、
たまたま嫌いなものを食べずにまのがれただけなのか、
それとも毒素に耐性のある酵素でももっているのか、
いろいろと考えてしまうところです。
行き渡った料理のすべてが汚染されてはいなかったと
考えるのが本来、合理的な物の見方ですが、
そうではないこともふくめて考えてしまうのが、
性分のようですねぇ。
さよなら青木智仁
ベーシストの青木智仁(あおきともひと)さんが、
6月12日に急性心不全で亡くなられました。
49歳、ではあまりにも早すぎます。
たぶん、一般的には名前を知られていなかったと思いますが、
ベーシストとしては有名な人であります。
そのベースが奏でた音は、落ちつきながらも燃えていました。
新聞の死亡記事はとてもとても小さなもので、
彼の足跡に関しては、
「ジャズ、フュージョンのスタジオ演奏家として活躍」と、
一行だけのそっけないものでしたが、
実際は様々なアーティストのレコーディングに参加。
彼のことは知らない人のところにも『音』だけは、
いろいろな形に姿を変え確実に届いていたんだと思います。
とくに『角松敏生』のファンなら、
彼の名前は知らないものはいないくらいの存在。
1982年よりほとんどのアルバムに参加、
ツアーにも同行し、角松バンドの不動のベーシストでした。
HATSUKOIのビデオクリップで見せた、
あのふざけた格好(笑)を忘れることはないでしょう。
私の場合、角松敏生の重要な転機であった、
凍結ー解凍を含めた前後の日本武道館のコンサートで、
角松バンドの一員として楽しそうにプレイする
青木さんの姿を忘れられません。
さよならよりも、
ありがとう青木智仁という気持ちで、いまはいっぱいです。
くしくも亡くなった6月12日は、
ご自身の誕生日だったのだそうです…。
【猫アレルギーにならないための猫は猫の夢を見るのか?】
National Geographicからのニュースによると、
アメリカ・カリフォルニア州のバイオ企業Allercaが、
猫アレルギーの人でも大丈夫な『猫』を売り出すようで、
注文を受けつけはじめたようです。
猫アレルギーの原因となる、
アレルゲンを産みだす遺伝子配列を調べ、
このアレルゲンFel d 1を作りにくい猫同士を、
かけあわせたのだといいます。
私がひどい猫アレルギーだと気づいたのは、
もう7〜8年前になります。
友人たちと、とある方のお宅を訪れたときのこと。
そちらは家猫がいたのですが、
ついてから20分ほどしたら悲しくもないのに、
涙がポロポロと。
最初は何が起きたのかわからなかったのですが、
どう考えても「アレルギー」的な反応なのはわかり、
消去法で猫だと理解したわけです。
この日以降、
ベランダにくる猫にカリカリ餌をやっていたら、
絶望的にメス猫に弱いことがわかってきました。
ひどい時には喘息の発作が起きる寸前までいたり、
救急車を覚悟したこともあったりします。
それでも猫を可愛がっているのは間が抜けていますが…。
それくらい猫アレルギーはバカにできないものなので、
一面だけをとらえるならありがたいことです。
でも、多くの猫の特質として、
このアレルゲンが生成されるなら、
そこには意味があるのではないでしょうか。
それを無視した品種改良猫は、
猫として弱くないのか?
やや疑問が出てくるように思います。
そして、1匹4,000ドルという価格にもビックリ(笑)。
※出典のニュース
http://news.nationalgeographic.com/news/2006/06/060609-allergies-cats.html
※Allerca
http://www.allerca.com/
Notice
ながらく休んでいた期間もありましたが、
再始動をしたいと思います。
つきましては、大きな路線変更を考えておりまして、
いままでとは違う方向に進んで行くと思います。
それでもよろしければ、おつきあいくださいませ。
映画の話をしただけで殺されるとしたら?
この前、ちょっと知人と話していたところ、
知人のいうには「映画を見に行く」という行為が、
まるでわからないそうなのです。
最近のコの言い方でいうと、「意味わかんねえし」というわけ。
なんで人は映画を見に行くのかと、
いきなりいわれてもねぇ。
今、宣伝している映画に興味は無いのかと聞いたら、
まるっきり興味はないといいます。
それはそれで嗜好性の問題もありますから、
いいんですが、
過去の映画に遡っても興味はないというのです。
じゃあ、人に誘われたらどうするんだ?とたずねてみると、
それは無条件で行くのだそうです。
映画にはまるで興味がなくて、
むしろ嫌いな分野でも…。
そのあと、それじゃあ話がかみ合わないと思いますが。
その人と、いたいがために映画に行くというのは、
よくわかる話ですが、
誘われたら断るのが失礼だから必ず行くというのは、
なにか本末転倒な気がします。
とくに必ず行かなくちゃいけないといっているところに、
困ったものを感じます。
そもそもそれじゃ、本人が楽しくないだろうし、
そういう無理をしていると、
相手にさとられ誘われなくなるものです。
実際、どうなんだかは知りませんけどね。
だいたい推測はあたっているようではあります。
問題は、この知人の場合、
これだけですまないところなのです。
本人が映画嫌いや、映画に行かないというのは、
個人の生き方の問題でもありますから、
それはそれでけっこうではありますが、
困ったことに映画を見る人に攻撃をしはじめるのです。
例えば、
誰々は映画なんて見ているから仕事ができないとか、
映画を見に行くことだけをさして、
お金を無駄遣いしているかのようにいいふらしたりとか。
映画を見たという話題をだしただけなのに、
そういう態度をとるようになるわけです。
程度問題ってことはたしかにありますから(笑)、
年間1,000本くらい見ている映画オタクには、
私だって一言くらいいいたいときはありますが、
この場合はそんな話じゃないですから、
日常のコミュニケーションに支障がでてきます。
この知人をよくわかっている人は、
妙な攻撃を避けるために、
結局、自分の地をださないようになりますから、
多くの人と疎遠になることになるのです。
そして、本人はますます疎外感をおぼえて、
なおさら他人に攻撃的になることになるわけなんですけどね。
もっとつきつめてみると、
幼少期に映画に連れていってもらったことがないから、
映画に行くという感覚がない…、
そんな話もだしてきたのですが、
この知人の兄弟に裏をとってみると、
そんなことはなくちゃんと連れていかれているといいます。
最近、この知人のような唐突な攻撃性を持った人間を、
テレビで目にしたような気がしますが、
映画の話を楽しそうにしただけで、
逆恨みをする人間もたしかにいるのです。
それは時として殺意につながることもあるかもしれない、
そんな怖い話でした。
【村上ファンドの終焉に動く影】
今日の夕刻、
俗にいう「村上ファンド」代表の村上世彰氏が、
東京地検特捜部に逮捕されました。
容疑は証券取引法違反。
インサイダー取引の疑いということになります。
これで、六本木ヒルズに捜査が入る映像を見るのは、
何度目になったのでしょう。
まるでドラマの映像にしか見えない現実感の無さ。
このニュースに関しては、
検察が地道にうごいてきて地固めをしていたというよりは、
ルール無用の若造がやりすぎてしまい、
日本のエスタブリッシュメントを本気にさせてしまった…
そんな風にみています。
阪神本社を星野仙一氏が訪れたときの天罰コメントから、
阪神サイドでは正規ではない事前情報として、
今回の強制捜査を知っていたように感じられるのです。
それはそれで、釈然としないんですけれどもね。
村上氏の手法に問題があったのは、
実は強引な触法スレスレのやり方にあるのではなく、
人心を掌握できなかったことにあるのではないでしょうか。
つきつめると阪神ファンを敵に回したことが、
命取りだったのかも。
そのために、
表舞台から村上世彰という人物を切っても、
世論は受け入れるだろうということを、
日本のエスタブリッシュメントは判断した、
という流れになるのでしょう。
この国には、名前が表に出てこない政商、黒幕が、
まだまだ存在しています。
今回の一件も保守的な既得権益者の動きが、
垣間見えた気がします。
果たしてどちらの闇が深かったのか。
どちらにも関わっている出資者もいるんだよね、きっと。
※エスタブリッシュメント【establishment】
社会的に確立した制度や体制。
または、それを代表する支配階級・組織。

